綾部の秋は、今年も雨の日が多いです。
9月下旬に順調に稲刈りは終えたものの、
乾かないので、ほとんどの稲が田んぼに飾ったままです。
収穫祭の前日に台風をやり過ごしてからというもの、
すっかりその気配が無くなったので、今年はもう大丈夫と安心しておりました。
ところが!
それは突然発生しました、台風21号。
今年は新しいアイデアを取り入れ、稲木(稲を干している支柱)が倒れないように、
さらなる補強をしていました。
台風は22日の午後から強い雨を降らせ、強い風を吹かせてきました。
そして日が暮れてからは…
もう初めて体験するような強い風とひっきりなしに降り続ける雨、、、
最初は稲木が倒れないか心配していたものの、
あまりにもの雨で近くを流れる川は、10分に10センチ水位が増すほどの状態になり、
避難準備を始めざるを得ない状況になりました。
もう稲木どころではなく、家の心配を考え始めるありさま。
布団に入っているうちに眠りに落ちていたようで、
朝6時ごろ目を覚まして家から田んぼを見ると、こんな感じ。
田んぼの面と家の面との高さの差は3メートルほどの高さがありますが、
どうもその際まで水がきていたような形跡がありました。
恐る恐る他の田んぼのあるところまで車で行ってみると…
これでも水はだいぶ引いてきた状態です。
最後の写真は、川の堤防に近いところですが、
あとで行ってみると、水が4メートルほど溜まっていた形跡がありました。
さらに田んぼに人が入れる時まで待って、稲木の復旧作業を行いました。
応援の人たちのおかげもあって、二枚の田んぼの復旧を終えました。
その後、最後の写真の田んぼへ行ってみると、、、
倒れた稲木に下敷きになった稲がわずかに残っている限りで、
ほとんどの稲が流されてなくなっていました。。。
いいのか悪いのか全く分かりませんが、
おかげで徹夜することもなく、仮処置を行うことができました。
完全に水に浸かってしまった稲は、
早く引き上げないと芽が出る恐れがあります。
また、今回は大丈夫でしたが、
水に浸かったまま気温が上がると、
重なっている下の方の稲は蒸れてしまって、
苦くて食べられるものではないそうです。
ですから、早急に掛け直す必要があったのでした。
次の週末には、もうひとつ台風が来る予報が出ています。
無事に収穫できることを祈るばかりです。。。
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