先日、木下さんと掘った穴。 → 土を観る、その1(掘る)
よく観察すると、3層に分かれているのが分かりますね。
ここで、この地の歴史が見えてきます。
①作土層 → 管理機で耕した部分。
この部分は昨年より何度か耕した部分で空気と触れさせたので、ふかふかの土になっています。植物の根も多く見られます。
②粘土層(造成) → 過去(おそらく偕楽庵建築時15年前)に造成工事で切り盛りした部分
③粘土層(既存) → 昔からあった粘土層
偕楽庵圃場を全体で見ると
傾斜から判断して、おそらくは「赤線」の部分が古代からの地盤面ではなかろうかと思われます。
そこに平坦な部分をつくるために、高いところを切って、低いところに盛ったのでしょう。
それを物語るごとく、今回掘った穴の断面にも斜めの層が浮き出ています。
その土地の履歴書みたいなものですね。
木にも年輪があるごとく、土壌にもいくつもの層があります。
そしてその層のひとつひとつには古代の物語が含まれているのです。
この層が1㎝出来るのに、100年の月日がかかるそうです(噴火による火山灰の堆積は除いて)
ということは、人間の撹乱がなされていない大地を1m掘ると、一万年の歴史が観れるということですね。
日頃何気なく歩いている大地ですが、色んな物語がその中に含まれているのですね。
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