土壌微生物多様性・活性値について
まずこの写真をご覧ください。
なんだと思います?
これは土壌微生物のDNAを蛍光染色した写真です。
実に多様で膨大な微生物が土の中にいます。
まるで、銀河の天の川を見ているようですね。
(出展:横山和成・国立ベルゲン大学)
今回の土壌調査の目的
土壌調査の目的は、現状の土の状態を把握することと、
「五次元農法」の確立に向けてのデータ取りで、
後々、第三者に説明するにあたっても、
数字的データがあれば、より客観的に証明できるからです。
土の豊かさを表すもう一つの視点
土壌の豊かさは、
1、化学性(pH、窒素、リン酸、カリ、ミネラル、腐食など)
2、物理性(粒状、硬度、水はけ、水持ちなど)
3、生物性(微生物、小動物など)
の3つで表します。
今まで、化学性、物理性については分析してましたが、
生物性についての分析はとても難しく、また莫大な費用がかかったため、
ほとんど調べることができませんでした。
しかし今回、株式会社DGCテクノロジーさんの協力で、土壌の生物性について、
より迅速に、安価に測定する「土壌微生物多様性・活性値」という新しい技術で分析をして頂きました。
ちなみに、調査料金は3万円(税抜)でした。
前置きが長かったですが、土壌分析結果(微生物編)です。
う〜ん、偏差値:44.1
ん?偏差値?
これじゃ、うちの息子は希望大学に受からん・・・(冗談です!)
活性値:570,892
よく分かりません。
そこで、下の目安をご覧ください。
ということは、今現状では結論から言って、
偏差値は、平均50ですから「中の下」
活性値は、50万〜70万・・ごく平均的な土壌、通路、裸地などの範囲ですから、これも「中の下」
でも、がっかりすることはありません。
今後どこまで偏差値がアップするか楽しみです。
そのための、データ取りでもあります。
ミミズが微生物と共生しながら土を作っている!
(資料提供:株式会社DGCテクノロジー)
農業にこれから本格的に取り組もうとする方には、
是非、施業前・施業後と計測しておかれることをおすすめします。
そうすれば、何かと目安になります。
以下は農業アドバイザー
七沢研究所の後藤さんからのコメントです。
土壌の微生物性
・微生物の多様性が低い → 堆肥/緑肥/微生物の投入
※堆肥を施肥する場合には、既に窒素成分が多いので、窒素成分の低い堆肥に限定する
※緑肥や植物性の堆肥が有効
とのことでした。
次回は、
1、化学性(pH、窒素、リン酸、カリ、ミネラル、腐食など)
について結果報告しますね。
ちょっと専門的な内容になりましたが、
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
最近のコメント